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できすぎ!

どうせ、私はいつも「フレンド・ブラックだよ」。
でも、カウンターの前に立つなり、「はい、ブラック、お持ち帰りありがとうございます!」と、笑顔でコーヒーが入った紙袋を差し出されたら、苦笑するしかないよね。

「きょうは、抹茶オーレだけど」なんて、もちろん言えない。もし、そう言ったら、袋叩きにあいそうな雰囲気(いいすぎかな)。
100円玉を二枚、トレイに置いて立ち去るしかない。

お店に人にも段取りってのがあって、たぶん、私は安全パイなんだよね。
客が並んでいるのに、メニューをにらんで迷っている人の後ろに、私の姿を見つけてホッとしているんだろうな。

おかげで私は「ブレンド・ブラック」以外には、この店では買えなくなってしまっている。
そのかわり、出てくるのは恐ろしく早い。注文する前に商品を渡されるのだから。

5年も通っていれば仕方がないか。
馴染みの店はいいようで、選択の自由がなかったりするよね。

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友、東より来る

お昼過ぎ、大きなバッグを3つ、手に持ち、肩にかけながら、東京からその人はやってきた。
前に会ったとき「今度は、ランチを一緒にしましょうね」と言っていたが、それが実現した。

大阪城が見えるレストランで、早速、仕事の悩みなどをしゃべりあう。
彼女と会うのは、きょうでたしか3回目。
でも、なんだか昔からの知り合いのように、何のブランクを感じないで話し合えた。

「仕事で嫌なことがあってもね、大阪に来たらあなたに会えると思うから頑張れる。その地方、地方で会いたい人がいると、辛い出張も、楽しいかな」
そう言って、彼女は、レストランから大阪の街へ飛び出していった。

知らない土地での仕事は、本当に大変だ。
「大阪に来ればあなたに会えるから・・・」と言われて、なんだか嬉しかった。

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ナンパ?

もう、死語なんだろうな、ナンパって。
でも、その死語のナンパを、久しぶりでされちゃったよ。

昨晩、奈良からの仕事の帰り、大阪駅の構内を歩いていると横から、
「あの、出張で来ているのですが、お茶でも飲みませんか?」

はぁ?
何なのよ、このサラリーマン。
数打ちゃあ当たる、で、片っぱしから声をかけているのかしらね。

でも、私も、まだ、女として見られていることが、嬉しいようでもあり、誘えばついていくと思われているのかと思えば、腹立たしくもあり・・・。

もちろん、ついていかなかったけどね。

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鬱陶しい

4月になって、職場に新しいオトコが3人来た。
オトコは少ない職場だったが、最近、なぜか、増殖している。
全員、府のOBの類。
使い物にならないという陰の声もある。

動物に例えると、手入れが行き届かないチャウチャウと、干からびかけたチワワ、と腹黒タヌキ。
チャウチャウは大きな体に似合わず、割とこまめに動く。
チワワは、仲人口?は良かったが、陰気で、あいさつをしても返さない。気が向いたらうなずくだけだ。
タヌキは、まさにタヌキ。何を考えているかわからない。

いややなぁ、本当にろくなやつは来ない。

もっとも、私も相当嫌われものかもしれない。
「主」とか「口うるさいやつ」と思われているかもしれない。
でも、昨日今日、来たオトコには、負けへんでぇ。

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旅立ち その後

土曜日に関空を発ったまま、その後、姪からは連絡がなかった。
無事着いたのかな、フランス語も知らないのに、南仏の空港でホストファミリーに会えたのかな、と心配していたら、メールが届いた。

ホストのママさんはいい人です。
ママさんの家はネットの設備がないのでネットカフェに来ています。
このパソコンは日本語が打ちにくい・・・・・・。

えぇっ! ネットカフェだって!
知らない国のネットカフェによく行ったよね。
姪の大胆さに、驚きと称賛?

姪が行った南仏の都市名を思い出して、ネットで検索した。
こじんまりとした、とてもきれいな街のようだ。
学生も多いそうだ。
そこの街のネットカフェだったら、気軽に入れるのかもしれないな、と一安心。

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旅立ち

姪が旅立っていった。
昨日の午前中、関空からフランスへ。
教員を辞め、1年間フランスで学ぶことにしたという。

萩原朔太郎が「ふらんすへ行きたしと思へども/ふらんすはあまりに遠し/せめて新しき背広を着て/きままなる旅にいでてみん」(『純情小曲集』旅上から抜粋)と詠ってから、80年余り。
姪は新しい服も着ず、いつものデニムをはいて、ちょっと離れたおばあちゃんのところへ行くように「では!」と手を振りながら搭乗口へ消えた。

両親のほかに、男の子と女の子の友達が一人ずつ見送りに来ていた。
男の子とは、付き合っているらしいが、とても、さっぱりした別れに見えた。

見送りに行けなかった祖母は「頑張らなくていいよ。いやになったらすぐに帰ってきたらいいよ」と言うべきだった、と電話をしてきた。

いまごろはフランスに着いたころだろう。
とにかく無事に過ごしてね、と祈るしかない。

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