JRが遅れるのは珍しくもないけど、きのうは最悪でした。1時間近くも電車が遅れたのですから。
毎朝、私はJRの快速電車に乗って大阪へ通勤しています。最寄りの阪神電車の駅へ5分、阪急電車の駅へは10分ほど。でも、JRに乗っているのは駅が一番近いのと、何よりも一番速いからです。でも、こう遅れちゃねぇ。
西宮駅に近づいたころでした。電車が徐々に減速していき完全に止まってしまいました。何があったのか、と思う間もなく、男性車掌の声が車内に響き渡りました。「宝塚線が濃霧のため、また、京都線で踏切に支障があったため、尼崎駅から大阪駅付近に電車が連なっていて進めません。信号待ちをしております」。福知山線(宝塚線)の事故を教訓?に安全運転に心がけているJR西日本は、最近は決して無理なことをはしません。電車が止まった原因のアナウンスもすぐに流します。
こんな風にJRが5分や10分遅れるのは日常茶飯事です。車内では誰ひとり騒ぎません。誰ひとり声も出しません。無言のまま、発車するまで大人しく待ちづづけます。だいたい、この時間帯、話そうにも、ほとんどの人は車内に知り合いなどいません。単独で乗っています。
電車はいつものように、ほどなく安全確認を終えて発車するはずでした。でも、きのうはちがいました。「お客様に重ねてお詫び申し上げます。電車が発車するめどは立っていません」。このアナウンスで、車内がかすかにどよめきました。
時計を見ると8時半すぎ。本来なら、大阪駅に着いている時刻です。
何人かがケータイを取り出しました。
「○○です。電車が遅れているので時間どおりに出勤できません」
「××やけど、JR止まってんねん。電車が数珠つなぎになっているらしい。遅刻すると伝えといて」
「△△です。電車が30分も止まったままなんや。間に合わへんのでよろしく」
「※※です。JRが遅れているので遅刻します。まだ、西宮付近です」
それぞれ、いら立ちを抑えながら職場に連絡をしています。
この人は○○さんか、あの人は××さんか・・・私は、急に「人の匂い」で活気づいてきた車内を見渡しました。
思ったんだけど、職場に電話するときは、最初に自分の名前を名乗らなければならないんだよね。「俺や」とか「わたし、わたし」では通じないものね。電車の中で電話をするのは、なんだか照れちゃう、勇気のいることです。
私は9時前に連絡しょうと決めました。8時半では誰も職場に来ていないからです。公衆の面前で、名前をバラスのはギリギリまで待ちたい心境です。
よくやく動き出すというアナウンスが流れました。しかし、10メートルも進まないうちに、再びストップしました。
「この電車の前を走る新快速に急病人が出まして、いま救護に向かっています」とのこと。神戸線よ、お前もか! これではトリプルパンチです。そりゃ、長時間、電車に閉じ込められていると気分も悪くなるよね。
お詫びを告げる車掌の口調がおかしくて、噴き出してしまいました。もう、笑うしかありません。
電車が動き出したのは、それからさらに30分後。通勤に2時間以上かかってしまいました。普段は1時間もかからないのに。もちろん、職場に電話も入れましたよ。小声でね。
これにはおまけがあって、きょうもJRは遅れました。10分程度でしたが。線路に人が入ったのと、迷惑行為に及んだ人があったので確保?したためとか。もう、ええ加減にしてほしいわ。
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