近ごろ、書くことがますます苦しくなって、何も書かない日が続いていた。
3年間、ほとんど休まず「猫日記」を書いていたのがウソみたい。何かにとりつかれていたのだろうか。今では考えられないくらい、まじめで勤勉だった。
猫に、漫才させるのは面白かったなぁ。
とりあえず、読んだ本のことでも記していこう。
最近は多重債務に関する本を読みまくっている。そう、借金づけになった人を書いた本である。日本のものもたくさん読んだが、いちばん面白かったのは『借りまくる人々』。著者はアメリカ人である。カードづけにさせられるアメリカ社会の実態が取材をもとに暴かれていて、ドキュメンタリー風にうまくまとめられていた。
日本でもサラ金(消費者金融ではなく、あえてサラ金と呼ぶ)の高金利が多重債務者を再生産している。返済のために他のサラ金で借り、その返済のために、また他のサラ金で借りるという悪循環。金利29.2%で、元金がほとんど減らないように仕組まれている。それでも自転車操業がうまくいっているうちはいい。でも、ひとたび躓くと、ヤミ金に落ちていく。そうなったら地獄が待っている。
「借金する人が悪い」「借金は返すのが当然」と、正論のようにいう人がいるが、それは違う。借金は返すのが当然だが、利息は返すものではない。払うものである。その利息が利息制限法を違反して高利なのが問題なのだ。法律に違反した本来払うべき必要のない利息まで払わされているのだ。いわゆるグレーゾーンという部分だが、昨年末、貸金業規制法が改正されてグレーゾーンの廃止が決まった。しかし改正法の施行は2009年12月ごろだといわれている。現在もグレーゾーンは生きているのである。
過払い金返還請求といって、払いすぎた利息を裁判で取り返している人もいるが、多重債務者230万人のなかでは一握りだろう。
いつ、歯車が狂うのかわからない。いつ、多重債務者になるかわからない。他人事では片づけられない深刻な問題である。
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